ロシアの羽毛
ヨーロッパの羽毛生産大国だったポーランドとハンガリーがEUに加盟して、人件費が上がり工業国化がすすむ中で、安定した羽毛原料の確保が困難になってきた。
更に、的を射ているかどうかは別にして動物愛護の観点から、ライブドハンドプラッキングが禁止の方向で推移しているため、特に高級原料の供給が非常にタイトになってくるおそれがある。
このような現状で、今後羽毛原料の安定した供給元として期待されているのが、ロシアと旧ソ連邦だった国々である。
現在ではロシアとウクライナが特に注目されているが、今回はロシアの話になる。
ロシアでの原毛の産地はウラル山脈の東側、地政学上の亜細亜地域シベリアが主である。
シベリアではノボシビルスクを中心としてかなり広範囲から原料を集め、精毛しているが、現状ではあまり高精度の精毛施設はない。
ロシア全体で見ても鳥の屠殺場であるスローターハウスを初めとする、本当に良い原料を作り上げていく施設がまだまだ未整備なので今後の整備に期待しなければならない。
まだまだ発展途上ではあるが、今後に期待したい國である。
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