2008年7月アーカイブ

ダウンプルーフ加工は羽毛が生地から飛び出さないようにする加工のことです。

どのような加工かというと、生地を高密度に織り上げた後、樹脂加工をして通気度を調整するというのが一般的です。

このダウンプルーフという名称は実をいうと、昭和39年に株式会社イワタが開発した羽毛布団用の生地につけたのが最初ということです。

しかし、ダウンプルーフ元祖である株式会社イワタの羽毛の生地には、現在も樹脂加工をしていないので、樹脂加工=ダインプルーフ加工というのが一般的ですが、厳密にいうと樹脂加工=ダウンプルーフ加工というのは間違いなのです。

株式会社イワタのダウンプルーフ加工は、企業秘密になるので詳細は公表されておりませんが、糸と織り方、そして織り上げた生地に熱加工をすることのバランスによって羽毛の吹き出しをとめているようです。

日羽協

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本日は日羽協について

我々小売業で日羽協というと「日本羽毛協会」のことではなく「日本羽毛製品協同組合」のことです。

これは昨年、「日本羽毛寝具製造業協同組合」から現在の「日本羽毛製品協同組合」に名称変更したばかりで、製造の意味合いが強い団体です。

ここがニューゴールドカードやエクセルゴールドを初めとするゴールドカードを発行している団体です。

ちなみに羽毛布団関係で他に日本羽毛輸入協会、羽毛ふとん地流通協会等があります。

たたき

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今回は羽毛布団のキルティングについて

羽毛布団は当初、たたきと呼ばれるキルティングで販売されておりました。

このタタキというキルトは現在でも羽毛肌布団で多く使用されており、当初は袋状に縫った側生地に羽毛を後から吹き込み上下をミシンで縫いつけておりました。

簡単な作りですので手間がかからず作れるのですが、羽毛がふくれたときに上下を縫いつけた部分が暖かくないということで段々と肌布団以外では使われることが少なくなってきました。

このタタキキルトの欠点を解消するということで考案されたのが後に主流となってくる立体キルトです。

この立体キルトが市場に登場し始めたのが私の記憶では昭和60年代に入ってからですのでそんなに古い話ではありません。

布団の近代史2

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 昭和30年代に洋布団ブームが始まると同じ頃、羊毛布団の開発も開始されましたが、当初は羊毛の持っている油脂分を除去せずに製品化したり、生地の目止め加工が不十分で羊毛が吹き出したりと多くの失敗を重ねました。

 昭和40年代から羽毛布団が市場に出るには出てきましたが、当初はヨーロッパからの輸入品で価格も高く、一部の金持ちや病気で重い布団が苦痛な病人が使用するといった特殊な商品でした。

 羽毛布団の販売が実際に高まってくるのは昭和50年代の後半から60年代の前半頃です。

 当時はドイツ直輸入といった輸入品が主流でダウン70%程度の品が主流でした。

 羽毛布団がマルチ商法に使用され問題になったのもこの頃で、日本でも一部の工場が羽毛布団の製造を手がけるようにもなってきました。

 また、当初はヨーロッパからの直輸入が主流でしたが、台湾経由の中国原毛を使用した商品も昭和60年代には輸入されるようになり、当初は中国原毛のダックダウン70%程度の商品が8万円前後で販売されていたようです。

 これらの期間を通して、羽毛布団の価格は円高と共に下がってき、昭和60年代中~後半には5万円をきる商品も出てきたようです。

布団の近代史1

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 本日は私のあいまいな記憶といい加減な知識で最近、50年位の布団の歴史について書きます。

 布団は元々、木綿綿を使って家庭でそれぞれが手作りしておりました。

 ですから、生地と綿を買ってきて自分が作るわけですが、布団のかがみと呼ばれる表生地には着古した着物の生地を使うこともありました。

 その内、家庭で布団を作れる人も少なくなり布団は布団屋で生地と綿を見て注文する時代になり、更には現物の既製品を見て購入する時代へと移り変わっていきます。

 この間、「木綿」が主体だった布団自体の中綿も、アクリルやポリエステルの合繊綿を中綿に使用した洋布団が販売され始め洋布団ブームが起こります。(和布団に対して洋布団と呼ばれた。)

 現ロマンス小杉が昭和32年に「ロマンスふとん」一型、昭和33年に西川産業が合繊安眠デラックス綿という商品を販売し、洋布団ブームを決定づけます。 

 また、寝具改善運動という名目で、使用している内に湿気を吸って重くなってくる木綿の布団を軽い合繊綿の布団に買い換えようということで訪問販売や職域販売でも全国的に広まりましたが、当時の合繊綿のみの使用では保温性はともかく調湿性がないので定着には至りませんでした。

 実際に木綿綿の布団が主役の座を譲り始めるのは、まだまだ先のことになります。

 続きは次回で

ごあいさつ

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 本日から羽毛布団に関することや関係ないことを日記のような感じで書いていこうと思います。

 羽毛布団の歴史や私の羽毛布団に関する思い出、商品知識や羽毛業界の裏話も書いていければなあなどと野望は広がりますが、どこまで継続していけるかが問題ですね。

 まあ、最初の内はあまり読む人もいないと思いますので気楽に書いていこうかなあと思っております。

 よろしくお願いします。

今、今日の布団が無い!という人は少ないと思います。

布団は持っているの当たり前なのです。

では何故、みなさんはこのページにたどり着いたのでしょうか?

たぶん、今使っているお布団を買い換えようと思ったり、引越する
機会に新しくしようと思ったり、そして、結婚という大きな節目を
迎えられた方、さまざまだと思います。


でもいざ、布団・・・。といっても沢山種類があって、どれを選んで
良いか分からない。

羽毛布団が良いのは分かるけど、安いのから、高いのまで
あるし、、

やっぱり長く使う布団だから、一回買ってしまうと、買い直せない。

そんな方に、失敗しない羽毛布団を選んで欲しい。

そんな思いでこのページを作りました。

羽毛布団を買う前に、ちょっとまった!じっくりこのページを
ご参照いただき、納得のいく羽毛布団をお選び下さい。

ページ丸ごと羽毛ふとん あなたの疑問にお答えします。


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