羽毛布団 探しの旅でタグ「布団 近代史 洋布団 寝具改善運動 合繊安眠デラックス綿 西川産業」が付けられているもの

布団の近代史1

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 本日は私のあいまいな記憶といい加減な知識で最近、50年位の布団の歴史について書きます。

 布団は元々、木綿綿を使って家庭でそれぞれが手作りしておりました。

 ですから、生地と綿を買ってきて自分が作るわけですが、布団のかがみと呼ばれる表生地には着古した着物の生地を使うこともありました。

 その内、家庭で布団を作れる人も少なくなり布団は布団屋で生地と綿を見て注文する時代になり、更には現物の既製品を見て購入する時代へと移り変わっていきます。

 この間、「木綿」が主体だった布団自体の中綿も、アクリルやポリエステルの合繊綿を中綿に使用した洋布団が販売され始め洋布団ブームが起こります。(和布団に対して洋布団と呼ばれた。)

 現ロマンス小杉が昭和32年に「ロマンスふとん」一型、昭和33年に西川産業が合繊安眠デラックス綿という商品を販売し、洋布団ブームを決定づけます。 

 また、寝具改善運動という名目で、使用している内に湿気を吸って重くなってくる木綿の布団を軽い合繊綿の布団に買い換えようということで訪問販売や職域販売でも全国的に広まりましたが、当時の合繊綿のみの使用では保温性はともかく調湿性がないので定着には至りませんでした。

 実際に木綿綿の布団が主役の座を譲り始めるのは、まだまだ先のことになります。

 続きは次回で

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